蟹江川排水機場の耐震補強工事
現在、当社は「蟹江川下流ポンプ場の耐震補強工事」の工事を行っています。
当社のある海部地区に関しては、有名な「海抜0m地帯」であります。要するに住んでいる地域が海より低い場所にあるという事です。
私が小さかった頃に「防災」の事など考えた事もありませんでした。
「東海大豪雨」の日、当時20代前半の私は名古屋駅でバイトをしていました。名古屋駅も豪雨で水浸し、金山なんて水没していました。
その日、電車が動いていませんでしたが、友人が車で迎えに来てくれたので弥富まで帰る事ができました。
弥富に帰ってきて思った事が「あれ?意外に雨の影響ないなぁ…」という事でした。潮の関係もあるのですがポンプ場が動いて川の水をどんどん海へ放流してくれていたおかげである事に非常に感謝した時でした。
それから海部地区にあるポンプ場が「非常に重要な場所」であるとの認識に変わりました。
「東日本大震災」があり、数々の災害がある度に「防災・減災」に関して考えさせられます。
その海部地区に沢山あるポンプ場の1つである、蟹江川排水機場の耐震補強工事です。
使用している排水機場の複数あるポンプ2台を一時的に止めて、耐震補強工事を行います。もちろん同時にポンプのメンテナンスも行うと思います。
まず、耐震補強をする場所を締め切る必要があります。水路に門があるのでそこを締めた後に、水中ポンプを使用して排水を行います。
しかし、予想はしていたのですが水路の底には想像以上の大量の「ヘドロ」が…担当者に聞いた話ではヘドロの高さ「1.5m」です。
人が立てないくらいのヘドロの量…。まずこれを撤去しないと工事ができません。
そこでバキュームでのヘドロの撤去になります。ヘドロの上は人が立つ事も出来ないのでバキュームでの撤去以外は難しいと思います。
このバキュームでのヘドロ撤去作業だけで2週間程度かかる様です。
ゴミも大量にあります。空き缶やペットボトルが多いですね。やはり軽い物が風で飛ばされて川に落ちたのでしょう。
現場を見てきた後は体がヘドロの臭いがする気がしました。まだまだ水路がヘドロで見えてきません…。