技術者・建築施工管理技士の職務
建築施工管理技士を目指す方に知っていておいてほしい事、
施工管理技士って何をする仕事なんだろう？と思っている方へ記事を書いてみようと思いました。
建築施工管理技士の主な業務は、一般の施工管理と同じく「建設現場の管理」です。
そこで以下では、建築施工管理技士の主な業務いくつか紹介します。
施工計画
設計者の図面を基に、制作物の施工方法を検討します。
技術者が現場調査を行い、設計計画に不備がないかどうかを確認します
設計段階では予測できなかった事や、近隣住民への影響などを配慮したりする事により
計画は当初のものを大幅に変更になる事があります。
万が一不備があった場合は代替案を検討し、設計者へ打診することも業務のひとつです。
代替案を設計者や発注者に打診する事はよくあります。
「発注者・設計者」に工事計画を「施工計画書」という形で提出します。
また、建設現場の場合、長物や重機といった大きな物の搬入が多々あり、
搬出入経路の計画や手順書作成などは、周囲の安全を保つためにも重要な仕事です。
工程管理
工事には必ず工期というものがあります。
発注者が「事業の都合上○○日までに引き渡してもらいたい」など沢山の理由から
適正な工期を設定します。
その設定工期内に工事を完了させるべく建築施工管理技士は、
竣工引き渡しの日程から逆算し実施工程を作成します。
この工程に対する進捗確認も施工管理技士の仕事です。
気象条件などにより工程計画にズレは生じた場合の「修正」「立て直し」
施工管理技士の仕事となります。
品質管理
建設業における品質管理は、工事が設計通りに行われ、設計者・発注者が望む
品質基準を満たすようにするための計画・監視・改善活動を言います。
材料の選定や施工方法の確認、試験や検査を行い、不良品の発生を防止します。
品質管理は、工事中の問題を早期に発見し、修正を加えることで、
最終的に建物や施設の安全性、耐久性、機能性を確保し、顧客の信頼を得る役割を果たします。
品質を確保する為に施工報告書などを作成する事もあります。
安全管理
建設現場は常に危険と隣り合わせです。
脚立作業中の作業員の転落事故や、火気作業中の不注意による引火など様々な事故が推測できます。
高所作業、重機作業は死亡事故に直結しかねない危険な作業となります。
施工管理技士はあらゆる危険を洗い出し、未然に防ぐための対策を取る必要があるため、
作業前の朝礼で危険作業の伝達や対策を行い、作業員へ指導をしなければなりません。
最近では熱中症対策も必須事項となりつつあります。
また、危険作業を行っている作業員がいる場合、直ちに作業を中断させるなどの指示も必要です。
作業従事者が安全作業でき「笑顔で帰宅できる」までを管理します。
現場関係者との打ち合わせ
現場には自社で発注した協力業者だけでなく、様々な業者が出入りします。
建築工事・給排水設備工事・電気工事が個別で発注される事もよくあります。
そのため施工管理技士は現場の責任者として、現場定例や各所の打ち合わせに出席します。
工事関係者と打ち合わせを行い、今後の工程や問題点などを共有することが大切です。
打ち合わせ書類の作成や図面修正などを必要に応じて対応します。
協力業者（下請）との打ち合わせも必須となってきます。
原価管理
安全管理に次いで重要な管理項目である原価管理です。
原価管理は、建設工事の予算内で効率的にプロジェクトを進めるための重要な役割です。
工事費用が計画通りに収まるように、資材費、労務費、機械費、経費などを管理します。
工事開始前に作成された予算をもとに、実際の支出を逐次監視し、
適切なコストコントロールを行います。
進行中の工事で発生する予期しない追加費用や無駄な支出を早期に発見し、迅速に対応
することが求められます。
定期的に原価分析を行い、必要に応じて対策を講じることで、コスト削減や効率化を実現します。
まとめ
施工管理業務は上記の事を管理していく仕事であります。
非常にハードルは高そう･･･と思われるかもしれません。
1000億円のプロジェクトと3000万円のプロジェクトの差について。
大きなプロジェクトは必要に応じた人数が必要になり、より専門的な従事者が
必要となります。小さなプロジェクトに関して人数をかける事が出来ないので
一人ですべてをこなすプロになる事となりますが、根本的な管理項目は
同じです。
施工管理は責任以上にやりがいがある仕事であると私は思います。
施工管理職を目指している方！！是非「弥富市の大栄建設」でお待ちしております(笑)
