夏の足場…(今井です)

だんだん日差しが強くなってきて、日中の最高気温が37度近くになる本日ですが、

弥富市鎌倉町にある弥富市立弥富北中学校で仮設外部足場組立作業がありました。

皆さんの周りでも住宅やマンション等にも仮設足場が組み立てられているのを見たことがあると思います。

私が初めて現場で「足場工事」を見たときに、周りの人が仮設足場の職人さんの事を「鳶さん」と言っていたので、言葉の意味を調べたことがあります。

調べたところ…

「鳶職」という名称の由来は、江戸時代にまで遡ります。

江戸時代には「火消し」と呼ばれる職業があり、家の建築や火事の消火活動を行っていました。そんな火消したちが使っていたある道具が、鳶の由来になったとされています。

そして、その道具の名前が「鳶口」です。
鉄の棒の先端が、鳶のくちばしのように鋭くとがっていることから鳶口と呼ばれていました。

火事の際にはその鳶口を使い、隣家や風下の建物を解体することで、火が燃え広がるのを防いでいたそうです。ルーツは火消しの使っていた「鳶口」にありそうです。

建設業において「鳶職」は「鉄骨鳶」「足場鳶」「重量鳶」「送電鳶」「橋梁鳶」など多数の種類があります。共通してる事は「高所での作業」を行うという事です。

私も初めての現場で仮設足場の上を歩いた時は、「少し怖いなぁ」と思いました。

しかし、30m以上の足場の上で下を覗いた時は、高すぎて現実味がなく不思議と怖くなかったです。(スカイツリーの足元がガラス張りで下を見てる感覚でした)

炎天下の中での足場材は手に持つだけで熱く、重量もあり運ぶだけでも精一杯です。                             ですが鳶さんは暑い中軽々と運ぶ姿を見て、「体力も凄いなぁ」と思います。

また2022年1月から労働安全衛生法の改正によりフルハーネス着用が義務化されました。

安全帯の名称も墜落制止用器具となり、前からフルハーネスはありましたが、新型と旧型に分けられ、旧型は使用不可となりました【見分け方としては、新型のフルハーネスに墜落制止用器具と書いてあり、旧型には安全帯と書いてあります。】

腰ベルト型とフルハーネスの違いは、墜落した時の身体への負担です。フルハーネスは体全体で着用するため衝撃は軽減されますが、安全帯だと腹に衝撃がかかるため、宙吊りのまま亡くなったという事例もあります。【ただ例外として、建物の6.75m未満は腰ベルト型でも良いという規定があります。】

建設業で一番多い災害が「転倒・転落災害」なので当現場でもフルハーネスの着用は必須です。

その中で鳶さん達の「安全管理」が私の仕事です。日々の作業に慣れ安全管理を疎かにしない様にしなければなりません。

これからも猛暑が続きますが、熱中症と安全に気を付けながら作業を行っていきます。

 

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